この記事は劇場版公開前に書かれたものです。映画を見た上での考察を含むものではありません。
『名探偵コナン 緋色の弾丸』映画新作の題名発表
2020年4月17日公開の劇場版『名探偵コナン』のタイトルが発表されました。
近日公開となりました。(2020年4月3日発表)
2021年4月公開予定となりました。(2020年6月8日発表)
2021年4月16日公開となりました。
『名探偵コナン 緋色の弾丸』
予告を見るとワクワクしますね!
『緋色の弾丸』の読み方
『緋色の弾丸』は「ひいろのだんがん」と読みます。
緋色とは
黄色がかった鮮やかな赤で、日本の伝統的な色です。
『緋色の弾丸』の理由・由来・意味
シャーロック・ホームズシリーズ『緋色の研究』
『緋色の研究』(原題:A Study in Scarlet)は、アーサー・コナン・ドイルの推理小説、シャーロック・ホームズシリーズの最初の作品です。
江戸川コナンの名前の由来は、小説家の江戸川乱歩とアーサー・コナン・ドイルですね。
作品の設定やストーリーでも、シャーロック・ホームズシリーズから多大な影響を受けています。
名探偵コナン「緋色シリーズ」
名探偵コナンのストーリーの中に、「緋色シリーズ」と呼ばれる展開があります。
- 「緋色の序章」
- 「緋色の追及」
- 「緋色の交錯」
- 「緋色の帰還」
- 「緋色の真相」
赤井秀一の死の謎が明かされる、鳥肌必須のストーリー展開です。
シルバーブレット(銀の弾丸)
「シルバーブレット」は、名探偵コナンの作中で、複数の意味で用いられる用語です。
- 黒の組織の科学者である宮野厚司・エレーナ夫妻が、コナンを幼児化させた薬「APTX4869」(アポトキシン4869)を「シルバーブレット」と呼んでいた。
- 黒の組織のメンバーであるベルモットが、コナンは「シルバーブレット」になれるかもしれないと期待している。
- 黒の組織のボスである「あの方」が、赤井秀一は「シルバーブレット」なるかもしれないと恐れている。
銀の弾丸は、狼男や魔物を倒すことができるとされています。
また、シルバーブレットという名前の、ジンをベースとするカクテルがあります。
こちらも魔除けのお酒とされています。
黒の組織のメンバーであるベルモットは、コナンが「シルバーブレット」になれるかもしれないと言っています。
一方、黒の組織のボスである「あの方」は、赤井秀一を「シルバーブレット」になるかもしれないと恐れています。
ベルモットは組織のメンバーであるにもかかわらず、組織を壊滅させうるシルバーブレットの存在を待ち望んでいました。
「あの方」が赤井秀一を恐れている理由もはっきりしていません。
この辺りはまだ謎が多いところです。
「緋色の弾丸」の意味
「緋色の弾丸」=「真空超電導リニア」?
本作の鍵となる、名古屋と東京を結ぶ最高時速1,000kmを誇る世界初の「真空超電導リニア」。
「真空超電導リニア」は、 “日本を貫く弾丸(ジャパニーズブレット)” と称されています。
映像や公式サイトでも、リニアの車体が赤いことを確認できます。
「緋色の弾丸」=「赤井秀一」?
名探偵コナンで「緋色」というと、赤井秀一が連想されます。
「シルバーブレット」は江戸川コナンと赤井秀一の2人を表しますが、「緋色の弾丸」というと赤井秀一に絞ることができます。
他のキャラクターや物を指すものだったら、誰でしょうか。考えるのも楽しいですね。この辺りはもっと詳しい考察ブログの皆様方に預けたいと思います。
『緋色の弾丸』の英語タイトル(英題)
『緋色の弾丸』の英語タイトル(英題・サブタイトル)はこちら。
The Scarlet Bullet
scarlet「緋色」
- scarlet : 緋色、深紅色
scarlet(スカーレット)は、日本語の「緋色」に相当します。
シャーロック・ホームズシリーズの『緋色の研究』の原題は「A Study in Scarlet」です。
『緋色の弾丸』の英題も、同じ「Scarlet」という単語を使っています。
bullet「弾丸」と bullet train「新幹線」
- bullet : 弾丸
bullet(ブレット)は、「弾丸」です。
「シルバーブレット」の「ブレット」ですね。
さて、英語で「bullet train」と言うと「新幹線」の意味があります。
bullet train(ブレットトレイン)の直訳は「弾丸列車」、通常は日本の「新幹線」を指します。
『緋色の弾丸』では「真空超電導リニア」という乗り物が登場します。
「真空超電導リニア」が “日本を貫く弾丸(ジャパニーズブレット)” と呼ばれるのも頷けます。
『緋色の弾丸』にはカタカナ読み(英語読み)は無し
名探偵コナンの劇場版の題名といえば、漢字を英語読みさせるのが定番のイメージがありますね。
過去23作中、漢字の英語読みを含むタイトルは17作もあります。
- 第2作『14番目の標的(ターゲット)』
- 第6作 『ベイカー街(ストリート)の亡霊』
- 第7作 『迷宮の十字路(クロスロード)』
- 第8作『銀翼の奇術師(マジシャン)』
- 第9作 『水平線上の陰謀(ストラテジー)』
- 第10作『 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』
- 第11作 『紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』
- 第12作 『戦慄の楽譜(フルスコア)』
- 第13作 『漆黒の追跡者(チェイサー)』
- 第14作 『天空の難破船(ロスト・シップ)』
- 第15作 『沈黙の15分(クォーター)』
- 第16作 『11人目のストライカー』
- 第17作 『絶海の探偵(プライベート・アイ)』
- 第18作 『異次元の狙撃手(スナイパー)』
- 第20作 『純黒の悪夢(ナイトメア)』
- 第21作 『から紅の恋歌(ラブレター)』
- 第23作 『紺青の拳(フィスト)』
また、題名にカタカナを含む作品はこちらの3作です。
- 第5作 『天国へのカウントダウン』
- 第16作 『11人目のストライカー』
- 第22作 『ゼロの執行人』
合わせて20作です。確かに、「コナン映画のタイトルは英語読みがある」というイメージを持ちやすいのは頷けます。
一方、英語読みを含まないタイトルは、残りの4作です。
- 第1作 『時計じかけの摩天楼』
- 第3作 『世紀末の魔術師』
- 第4作 『瞳の中の暗殺者』
- 第19作 『業火の向日葵』
記念すべき第1作『時計じかけの摩天楼』も、英語読みを含まないのですね。
今回の『緋色の弾丸』に英語読みが無いのは、決してイレギュラーというわけではなさそうです。
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