アニメ『鬼滅の刃』の英語吹き替え版の名言・セリフをまとめました。
楽しく英語学習をしたり、日本語との違いを楽しんだりしていきます。
兄妹の絆
第1話「残酷」
なんでこんなことになったんだ
なんで… なんで こんなことになったんだ 禰豆子 死ぬなよ 死ぬな… 絶対 助けてやるからな 死なせない 兄ちゃんが 絶対に… 助けてやるからな! How? How in the world could something like this happen? Come on, Nezuko! I’ve got you! Don’t die on me! No matter what it takes, I’ll save you! I won’t let you die. I promise I’ll save you. Your big brother’s got you!
第1話の冒頭です。傷を負った禰󠄀豆子を背負う炭治郎が、雪山の中を進むシーンから始まります。
作画も美しいです。
in the world は疑問詞の強調に使われますね。
Don’t die on me! は英語らしくて素敵ですね。
背負われている状態を表すときに、on を用います。
そして幸せが壊れる時にはいつも血の匂いがする
生活は楽じゃないけど幸せだな でも人生には空模様があるからな 移ろって動いていく ずっと晴れ続けることはないし ずっと雪が降り続けることもない そして幸せが壊れる時には いつも血の匂いがする We don’t exactly have an easy life, but we’re happy. Life can change, though, as sudden as the weather. It shifts and moves on. The sun can’t shine forever, and the snow has to stop at some point. But whatever happens, when happiness is destroyed, it’s always followed by the smell of blood.
これから始まる悲劇を予感させる、炭治郎のセリフです。
though がこの位置に入れられるようになればお手の物ですね。
「空模様」の部分は、as sudden as the weather (天気のように突然)と言っていますね。
鬼が出るぞ
鬼が出るぞ Before the demons show up.
街から帰ろうとする炭治郎に対して、夜の山道は危ないぞと引き止める、三郎さんのセリフです。
before があるので、「鬼が出る前に」ですね。
三郎さんは、直前に
Don’t argue. Just get in here…
と言っているので、「鬼が出る前に、うちに入れ」ということですね。
show up も英語らしいですね。appear ではなく、show up が使われています。
出現するイメージの up が使いこなせるとかっこいいです。
痛かったろう 苦しかったろう
痛かったろう 苦しかったろう 助けてやれなくてごめんな It must have hurt. You suffered, didn’t you? I’m sorry I wasn’t there to help.
鬼になった禰󠄀豆子に襲われている最中の、炭治郎のセリフです。
自分のピンチでさえ、他者を思いやる炭治郎の気持ちに心を打たれます。
日本語は、「〜ろう、〜ろう」と韻を踏んでいますが、英語は異なりますね。
「痛い」は主語と動詞で(現在形なら) it hurts の形、
一方、you suffered で「苦しんだ」という形ですから、
主語が it と you で異なるわけですね。
I wasn’t there to help も英語らしいです。
私は help するためにそこにいなかった、ということですね。
生殺与奪の権を他人に握らせるな
生殺与奪の権を他人に握らせるな! 惨めったらしく うずくまるのは やめろ! そんなことが通用するなら お前の家族は殺されていない! 奪うか 奪われるかのときに 主導権を握れない弱者が 妹を治す? 敵を見つける? 笑止千万! 弱者には 何の権利も選択肢もない ことごとく 力で 強者に ねじ伏せられるのみ! 妹を治す方法は 鬼なら知ってるかもしれない だが! 鬼どもが お前の意志や願いを尊重してくれると思うなよ 当然 俺も お前を尊重しない それが現実だ! なぜ さっき お前は 妹に覆いかぶさった? あんなことで守ったつもりか! なぜ 斧を振らなかった? なぜ 俺に背中を見せた? そのしくじりで 妹を取られている お前ごと 妹を串刺しにしてもよかったんだぞ! Don’t grovel like that and give your enemies the chance to kill you! All you’re doing is making yourself vulnerable! If it were even a little bit effective, your family would still be alive right now! How can a weakling like you have any hope of finding a way to heal his sister or hunt down a demon?! Don’t be ridiculous! The weak have no rights. They don’t get to make choices! All they can do is be relentlessly crushed by the strong! Now, maybe the demons know of a way to cure your sister. Maybe! But don’t think for even a moment that any one of them is going to respect your wishes, just like I have no respect for you! That’s reality. And why the hell did you throw yourself over her like that? Was that your way of protecting her? Why didn’t you swing that hatchet? And why would you ever turn your back to me? Those mistakes are what let to her capture! I could have easily just skewered the both of you and been done with it!
鬼になった禰󠄀豆子を守るためにはそれ相応の覚悟が必要なことを炭治郎に伝える、冨岡義勇の熱いセリフです。
「生殺与奪の権」や「笑止千万」など、難しい言葉が並びます。
maybe を繰り返すところ、”Maybe!” と強く言うところが、英語らしくて素敵です。
難しい単語が出てきますね。語彙を確認しましょう。
grovel : [自] ひれ伏す、屈服する vulnerable : [形] 傷つきやすい weakling : ひよわなやつ、弱虫 relentlessly : [副] 情け容赦なく、絶え間なく hatchet : [名] 手おの skewer : [他動詞] 〜を串に[で]刺す
泣くな 絶望するな そんなのは今することじゃない
泣くな 絶望するな そんなのは今することじゃない お前が打ちのめされてるのは分かってる 家族を殺され 妹は鬼になり つらいだろう 叫びだしたいだろう 分かるよ 俺が あと半日 早く来ていれば お前の家族は 死んでなかったかもしれない しかし 時を巻いて戻すすべはない 怒れ 許せないという強く純粋な怒りは 手足を動かすための揺るぎない原動力になる 脆弱な覚悟では 妹を守ることも 治すことも 家族の敵を討つこともできない Don’t cry. Don’t succumb to sorrow. This isn’t the time to despair. I know you’re devastated right now. Your family massacred. Your sister a demon. I know it hurts. I know you want to scream. I understand. If only I’d gotten here half a day sooner, maybe then, your family would still be alive. However, there’s no way to turn back time, so feel it. Feel the pure rage of being unable to forgive. Let it be what gives you the strength to take action. With that fragile resolve of yours, you can’t protect your sister or heal her, and you’ll never get revenge for what happened to your family!
炭治郎に厳しい言葉を投げかけた冨岡義勇の、心の中のセリフです。
熱い思いを感じます。
“Your family massacred. Your sister a demon.” は動詞がなく、テンポが良いセリフですね。
動詞を補うなら、”Your family was massacred. Your sister became a demon.” のような感じでしょうか。
仮定法もこのレベルで口から出せるようになると、かっこいいですね。
succumb : [自] 負ける、屈する despair : [自] 〜に絶望する massacre : [他] 〜を大虐殺する
禰豆子は違うんだ
禰豆子は… 禰豆子は違うんだ 人を食ったりしない! Nezuko… Nezuko didn’t do it. She’d never eat a human!
禰󠄀豆子が、冨岡義勇から炭治郎を守ろうとするシーンです。
didn’t と過去形になっているのが面白いですね。
ちなみに、このセリフの直前に義勇は “She’ll kill him!”(食われる)と言っています。
do it はそれを指して、禰󠄀豆子は殺したりしない、とも考えられそうですね。
She’d は後ろの eat が原形ですから、had ではなくて would ですね。
禰󠄀豆子は決してしない、ということですね。
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