この記事は、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレを含みます。
こんにちは。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を見てきました。
いやぁ、すごかったですね。感動しました。
予告からも、過去作のヴィランが登場することは分かっていましたが、期待を軽く越えてくる作品でした。
過去作を知っていると楽しめるネタがたくさんありましたが、その中でも特に、過去作でも印象的に登場していた名言・セリフを扱います。
改めて、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレ注意です。
Go get ‘em, tiger.
Go get ‘em, tiger. やっつけて
サム・ライミ版『スパイダーマン2』のラストで、MJがピーターに言うセリフです。
「がんばって!」という励ましの言葉ですね。
英語の詳しい意味については、下記のウェブサイトをどうぞ(外部リンク)。
![](https://eigora.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/891dee5a1a980f8b41d71da6b358f8b1.jpg)
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ピーターが学校に来たときに、ベティ・ブラントがマイクを持って話しているシーンで、このように言っていました。
Go get ‘em, tiger! Or should I say spider?
ベティ役のアンガーリー・ライスのインタビュー記事もありましたので、興味のある方はぜひ。
![](https://eigora.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/e0abcb9d7e28fc92e1af2ce1f3207213.jpg)
The power of the sun, in the palm of my hand.
The power of the sun, in the palm of my hand. 太陽の力が 私の手の中に
ドクター・オクトパスのセリフです。
動詞が無いことで、リズムが良いですね。
サム・ライミ版『スパイダーマン2』では、ドクター・オクトパスの核融合実験の際のセリフです。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、このセリフは2回登場しました。
1回目は、高速道路での戦いのときです。
2回目は、自由の女神でのシーンですが、
Doctor Octopus: The power of the sun… Peter Parker (Tobey Maguire): …in the palm of your hand.
と分けて発言されていました。
後半はピーターが言っているので、my hand ではなく your hand ですが、より印象に残るシーンですね。
You know, I’m something of a scientist myself.
You know, I’m something of a scientist myself. 私も科学をやってる
サム・ライミ版『スパイダーマン』で、ノーマン・オズボーンが、ピーターと初対面のときに言ったセリフです。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ノーマンが捕らえられた後に、手を貸すと言ってくれる場面でのセリフでした。
*sómething of a … ⦅略式⦆[通例肯定文で] ちょっとした…; かなりの… 引用:ジーニアス英和大辞典
“something of a scientist” で「ちょっとした科学者」ですね。
もちろん、ノーマン自身は、ちょっとしたどころか、すごい科学者なのですが…
With great power comes great responsibility.
With great power comes great responsibility. 大いなる力には、大いなる責任が伴う
スパイダーマンといえばこのセリフを思い浮かべる人は、多いのではないでしょうか。
サム・ライミ版『スパイダーマン』でも、ベンおじさんがピーターに言うセリフとしてあまりにも有名です。
英語の語順は、倒置が起きている形ですね。
With great power でひとかたまり、comes が動詞で、great responsibility が主語ですね。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、メイおばさんがこのように言っていました。
With great power there must also come great responsibility.
スパイダーマンのコミックでは、むしろこちらの表現の方が最初に出てきていたようです。
参考:大いなる力には、大いなる責任が伴う – Wikipedia
また、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、3人のピーターが初めて揃ったときに、
Peter Parker (Tom Holland): She told me that with great power… Peter Parker (Tobey Maguire): …comes great responsibility.
というように、分かれて発言されています。
大切な言葉を異なるピーターが共有する、とても素敵なシーンです。
My back.
サム・ライミ版『スパイダーマン2』で、スパイダーマンとしての力を失ったピーターが、建物の上から地上に落ちるシーンです。
I’m back! I’m back! My back… Oh, my back…
I’m back! は力が戻ったということですが、実際には地上に落ちてしまいました。
My back. は背中が痛いということですね。
back を二つの意味で使っている言葉遊びがなされています。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、トビー・マグワイア演じるピーターが、アンドリュー・ガーフィールド演じるピーターに、背中を伸ばしてもらうシーンで、このセリフが登場しました。
My back.
知っていると、なお楽しめる場面ですね。
Trying to do better.
サム・ライミ版『スパイダーマン2』では、ピーターとドクター・オクトパスが初対面のときに、
Doctor Octopus: Tells me you’re brilliant. He also tells me you’re lazy. 優秀だと聞いてる だが なまけ者だと Peter: Trying to do better. そんな…
というやり取りをしていました。
ちなみに、「そんな…」という翻訳は字幕版で、吹替版では「反省してます」となっていました。
意味としては、「頑張っています」「努力しています」のような感じでしょう。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、終盤、トビー・マグワイア演じるピーターとドクター・オクトパスが顔を合わせて、
Doctor Octopus: How are you? Peter: Trying to do better.
と言っていました。
同じセリフですが、印象はだいぶ異なりますね。ドクター・オクトパスの笑顔も温かいものでした。
このセリフこそまさに、英語で味わいたいものです。
日本語の翻訳のみでは分からない発見がありますね。
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