『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』公開!
『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が、
2019年7月12日に公開になりましたね。
ポケットモンスター、縮めてポケモン。
記念すべき劇場版第1作『ミュウツーの逆襲』は、
1998年に公開されました。
国内での興行収入は76億円、
アメリカでの興行収入は8000万ドル。
未だにポケモン映画の一番のヒットを誇る、
まさに「原点にして最高峰」の作品です。
「アイツー」をご存知ですか?
『ミュウツーの逆襲』には、
「劇場公開版」と「完全版」があるのはご存知でしょうか?
劇場で公開された「劇場公開版」と、
その後DVDとして発売された「完全版」では、
内容が異なります。
「完全版」には、
ミュウツーが誕生して間もない頃のストーリーが追加されています。
ミュウツーを生み出したフジ博士。
彼の研究の目的は、事故で失った娘であるアイのコピーを作ることだということが明かされます。
アイのコピー、「アイツー」。
彼女が幼いミュウツーに投げかける言葉は、
『ミュウツーの逆襲』のテーマにさらなる深みを与えてくれます。
『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』には、
アイツーは登場しないようです。
「劇場公開版」をリメイクしたということですね。
それでは、『ミュウツーの逆襲』から、
私の好きなアイツーのセリフを扱います。
悲しみで涙を流すのは人間だけだって
アイツー:
生き物は身体が痛いとき以外は涙を流さないって。悲しみで涙を流すのは人間だけだって。
誕生前のミュウツーに語る、名台詞です。
英語吹き替えはこちら。
実は、かなり印象が異なります。
Amber:
My daddy used to tell me a bedtime story that Pokémon are sad and they cry, their tears are filled with light.
<字幕日本語訳>
アンバー:
パパが言ってたわ。ポケモンの涙は光に満ちてるって。
中学校で習う表現で、十分理解できる文ですね。
used to 動詞の原形 : 以前は~した
過去の状態を表す表現です。
to の後ろには動詞の原形が来ます。
that は同格の that です。
“a bedtime story” と “Pokémon are sad and they cry, their tears are filled with light” が「イコール」ということですね。
tear : 涙
複数形の s が付いています。
発音は「ティアー」。
同じスペルでも「テアー」と読むと、
「切り裂く」という意味の動詞になります。
be filled with ~ : ~で満たされる、~でいっぱい
受動態で頻出のフレーズです。
be full of 〜 との書き換えが多く見られます。
前置詞に注意しましょう。
どれも覚えておきたい表現ばかりです。
いかがでしょうか。
日本語版と英語版で、だいぶ雰囲気が違いませんか?
生きているって、ね、きっと楽しいことなんだから
アイツー:
ありがとう。あなたの涙。でも泣かないで。あなたは生きてるの。生きているって、ね、きっと楽しいことなんだから
英語吹き替え版はこちら。
Amber:
Thank you for caring about me and don’t cry Mewtwo.
You should be happy you’re alive and life is wonderful.
字幕日本語訳
アンバー:
涙をありがとう。もう泣かないで。
あなたは生きてるわ。生きるってステキなことよ。
thank you for ~ing : ~してくれてありがとう
thank you の対象や理由を、for 以下で説明します。
for は前置詞ですので、後ろに名詞または動名詞が続きます。
should は義務の助動詞「~すべき」。
「嬉しくあるべき」、「嬉しいと思うべき」ということですね。
alive : 生きている
be動詞の後ろに置いて使います。(叙述用法)
対義語は dead 「死んでいる」です。
happy は後ろに that節を置き、
「~ということが嬉しい」と説明することができます。
I was happy (that) I passed the exam.
私は試験に合格して嬉しかった。
今回は that が省略されています。
オリジナル日本語版と英語吹き替え版は、全く違う!
ご紹介したセリフのように、オリジナル日本語版と英語吹き替え版は、セリフが少し異なります。
人によっては全く違うと感じる方もいるでしょう。
その違いを味わうのも、また一つの楽しみ方です。
こちらのブログの記事、とても好きです。
『ミュウツーの逆襲』を英語で見る
『ミュウツーの逆襲』は、日本で販売されているDVDに、英語吹き替えが収録されています。
今となってはなかなか入手が難しいかもしれませんが、
もし機会がありましたらご覧ください。
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