劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』英語吹き替え版のセリフを見ていきます。
英語の表現を見て、日本語と比較しながら、楽しく学習をしていきます。
「どんなに憎まれようと最後まで彼女を守れ」は英語で?
今回のセリフはこちら。
安室: どんなに憎まれようと 最後まで彼女を守れ それが… 風見: 我々 公安です
橘境子が風見刑事の受け渡そうとするメモ書きを拒否した後のシーンです。
名台詞ですね。カッコよくて、大好きです。
英語吹き替えはこちら。
Amuro: She may despise you, but you’ve still gotta protect her. To the end. Kazami: That’s what we Security Police are about.
それでは、詳しく見ていきましょう。
英語の意味・表現・文法、日本語との比較
安室: どんなに憎まれようと 最後まで彼女を守れ それが… Amuro: She may despise you, but you’ve still gotta protect her. To the end.
despise [他] ~を軽蔑する、~をひどく嫌う
She may despise you で、彼女はあなた(=風見刑事)を軽蔑するかもしれない、ということですね。
despise は覚えておきたい単語です。
got to の発音がつながると、gotta となりますね。
カジュアルな場面では gotta とスペルされます。
一旦 still を取ると、you’ve gotta となっているので、
you have got to という形ですね。
have got to 動詞の原形 で、「~しなければならない」です。
これをカジュアルに省略すると、have gotta、あるいは gotta のみで表記ないしは発音されます。
つまり、「彼女を守らなければならない」ということですね。
To the end はもちろん、「最後まで」です。
オリジナルの日本語では、安室さんは「それが…」と言っているところなので、
英語と日本語ではリズムが異なりますね。
風見: 我々 公安です Kazami: That’s what we Security Police are about.
手前で安室さんが「それが…」と言っていますが、
英語は風見刑事が That’s で始めています。
what we Security Police are about は間接疑問の形になっていますね。
what A is (all) about : Aはそのためにある、~の意義はそこにある
what A is (all) about は決まり文句で、いろいろな訳し方はできますが、
「~とはそういうものである」という意味です。
オリジナルの日本語のセリフは、安室さんの部分と合わせて、「それが我々公安です」ですが、
英語吹き替えのニュアンスとしては、「公安とはそういうもの」、「公安はそのためにある」、「それが公安の意義である」、ということですね。
別の作品ですが、『CLANNAD』22話の英語吹き替えから、名言をご紹介します。
親ってのはそういうもんなんだよ! 家族ってのはそういうもんなんだよ! That’s what being parents is all about. That’s what being a family is all about.
秋生さん(渚のお父さん)のセリフです。
being parents (親であること、親になること)、being a family(家族であること、家族になること)とはそういうものだ、ということですね。
秋生さんと早苗さん(渚のお母さん)は、自分たちの夢を諦めたのではなくて、
自分たちのの夢を子供、つまり渚の夢にしたんだ、と伝えるシーンです。
まさに、親とは、家族とは、そういうこと、なのですね。
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