アニメ『鬼滅の刃』の名言・セリフを、英語吹き替え版ではどのように言うのか見ていきます。
はじめに
この記事では、アニメ『鬼滅の刃』の英語吹き替え版のセリフを扱います。
単語・文法・表現などを確認し、楽しく英語学習をしていきます。
教えるというよりは、一緒に勉強するスタンスです。
ですので、もし誤りがありましたら、教えていただけると幸いです。
また、日本語と英語の違いを楽しんでいきます。
「俺と禰󠄀豆子の絆は誰にも引き裂けない!」は英語で?
今回は、アニメ『鬼滅の刃』第19話「ヒノカミ」より、竈門炭治郎のこのセリフを扱います。
俺と禰󠄀豆子の絆は 誰にも… 引き裂けない!
下弦の伍・累に、渾身の一撃を打ち込むシーンのセリフです。
竈門炭治郎役の声優、花江夏樹の迫真の演技も相まって、思い出すと泣けてくるセリフですね。
次に、英語吹き替え版のセリフを見ていきましょう。
俺と禰󠄀豆子の絆は 誰にも… 引き裂けない! The bond between Nezuko and I cannot be severed, not by anyone!
こちらもまた、かっこいいですね。
それでは、英語の表現を見ていきましょう。
「俺と禰󠄀豆子の絆」
The bond between Nezuko and I
bond : きずな、結束
bond は「きずな」「結束」ですね。強い結びつきを表す言葉です。
接着剤のボンドと同じ言葉です。
ある物とある物の間の結びつき、ですから、between を使います。
between Nezuko and I で、禰󠄀豆子と私(=炭治郎)の間、ですね。
英語では普通、Nezuko and I や you and I のように、「私」を後ろに置きます。
ここで、あれっ?と思った受験生の皆さんは、アンテナが高いですね。
between Nezuko and me じゃないの?と思った方、いらっしゃいませんか?
between は前置詞ですから、前置詞の後ろにくる代名詞は、目的格になるはずです。
between Nezuko and I ではなく、between Nezuko and me でなければ、おかしいですね。
その通りです。学校英語、受験英語でしたら、バツになってしまう表現です。
慣用的に between Nezuko and I や between you and I も許容されるようですが、
あなたが受験生なら、between you and I は誤りであると覚えてしまいましょう。
もちろん、主語として、主格として用いられる際は、you and I もOKです。
「引き裂けない」
cannot be severed
sever : 〜を切る、切断する
難しい単語ですね。
発音は、あえてカタカナで書くなら、「セヴァ」でしょうか。「セ」にアクセントがあります。
物体を切るのみならず、関係を断つときにも使います。
今回は、「切られない」と受け身になっています。
「誰にも」
not by anyone
ちょっと面白い表現ですね。
not と any で、否定です。
「誰にも切られない」ということですが、本来なら、
cannot be severed by anyone
で良いのではないでしょうか。ところが、ここでは、
cannot be severed, not by anyone
と、not を重ねています。
「切られない!誰にも!」とリズムを作り、強調している感じですね。
おわりに
漫画『鬼滅の刃』の英語版でのセリフは?
このブログでは主にアニメ英語吹き替え版のセリフを扱います。
ちなみに、漫画の英語版ではこのように訳されています。
No one can break the bond… …that Nezuko and I share!
こちらも良いですね
「絆は誰にも壊せない」と言ってから、「禰󠄀豆子と私(=炭治郎)が共有する、ね」と、どんな絆かを説明してしています。
関係代名詞の that ですね。
ここの Nezuko and I は、主語の位置にありますから、I のままでOKですね。
ここでもやはり、I and Nezuko とはなっていません。Nezuko and I の語順ですね。
こうして並べて見ると、英語吹き替え版は漫画の英語版とは大きく異なっていることがわかります。
英語吹き替え版は、音声として聞いた際に、心に響くように作られているように感じます。
not by anyone! で終わると、力強いですよね。
お読みいただきありがとうございました。
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