無限の時が鼓動を止め、人は音も無く炎上する。誰一人気付く者はなく、世界は外れ、紅世の炎に包まれる。
『灼眼のシャナ』のオープニングでの、アラストールによるナレーションです。
すごくかっこいいセリフですよね。
英語ではどう言うのでしょうか。
A heartbeat that lasts for eternity. Lives consumed in soundless balls of fire. No one can tell when the world is displaced and the Flames of the Crimson World sweep over all.
無限の時が鼓動を止め
A heartbeat that lasts for eternity.
永久に続く鼓動。
heartbeat
[名詞] 鼓動
last
[動詞] 続く
eternity
[名詞] 永久
形容詞は eternal ですね。
何とこれ、文になっていません!
動詞が無いですよね。
that は関係代名詞です。
先行詞は a heartbeat です。
a heartbeat という名詞を、
that 以降の文のかたまり(関係節)が修飾しています。
a heartbeat 「鼓動」と先に言ってしまって、
どんな鼓動かを後ろから説明しています。
永遠に続く鼓動、ですね。
これは「関係代名詞」という単元の文法事項です。
分からなかった方はご自身で確認してみてください。
人は音も無く炎上する
Lives consumed in soundless balls of fire.
音の無い火の玉の中で焼き尽くされる命。
consume
[動詞] 〜を消費する、
辞書を見ると様々な訳語がありますが、
今回は「〜を焼き尽くす」がぴったりかと思います。
今回は過去分詞 consumed の形で、
受け身の意味ですね。
「消費される」、「焼き尽くされる」ということでしょう。
soundless
[形容詞] 静かな、音のない
less は「無い」、打ち消しの意味の接尾辞ですね。
なんとこれも文になっていません!
lives 「命」と先に言って、
どんな命かを consumed 以下が説明していますね。
今回は分詞のかたまりです。
ピンと来ない方は「分詞」の単元を確認してみましょう。
誰一人気付く者はなく
No one can tell 〜
〜を言うことができる人はいない。
tell は「伝える」、「言う」で良いでしょう。
tell は後ろに目的語を取り、
「〜を伝える」、「〜を言う」という意味になります。
主語が no one ですから、
「誰も言うことはできない」わけですね。
tell の中身が以下に続きます。
世界は外れ
when the world is displaced
世界がいつ取って代わられるか
displace
[動詞] 〜に取って代わる
dis は「離れて」、
place は「置く」です。
類語に replace があります。
興味がある方は、辞書で displace と replace をどのように使い分けるかを確認すると良いでしょう。
これは間接疑問ですね。
when の後ろが肯定文の語順になっています。
分からない方は「間接疑問文」の単元を確認してみましょう。
is displaced は be動詞 + 過去分詞 で受け身です。
「取って代わられる」という意味ですね。
紅世の炎に包まれる
and the Flames of the Crimson World sweep over all
そして深紅の世界の炎(=紅世の炎)が全てを激しく襲う。
flame
[名詞] 炎
frame 「枠、フレーム」と混ざらないように気をつけましょう。
crimson
[形容詞] 深紅の
クリムゾン。かっこいい単語ですね!!
sweep
[動詞] 激しく襲う
sweep は訳としてはまず、
「〜を掃く」を覚えておきたいですね。
学校の掃除用具で「スイーパー」はありましたか?
「マインスイーパ」(minesweeper)というパソコンのゲームはご存知でしょうか。
地雷 (mine) を取り除く (sweep) ゲームですね。
以上です。
ありがとうございました。
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