この記事は、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレを含みます。
こんにちは。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を見てきました。
いやぁ、すごかったですね。感動しました。
予告からも、過去作のヴィランが登場することは分かっていましたが、期待を軽く越えてくる作品でした。
過去作を知っていると楽しめるネタがたくさんありましたが、その中でも特に、過去作でも印象的に登場していた名言・セリフを扱います。
改めて、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレ注意です。
Go get ‘em, tiger.
Go get ‘em, tiger. やっつけて
サム・ライミ版『スパイダーマン2』のラストで、MJがピーターに言うセリフです。
「がんばって!」という励ましの言葉ですね。
英語の詳しい意味については、下記のウェブサイトをどうぞ(外部リンク)。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ピーターが学校に来たときに、ベティ・ブラントがマイクを持って話しているシーンで、このように言っていました。
Go get ‘em, tiger! Or should I say spider?
ベティ役のアンガーリー・ライスのインタビュー記事もありましたので、興味のある方はぜひ。
The power of the sun, in the palm of my hand.
The power of the sun, in the palm of my hand. 太陽の力が 私の手の中に
ドクター・オクトパスのセリフです。
動詞が無いことで、リズムが良いですね。
サム・ライミ版『スパイダーマン2』では、ドクター・オクトパスの核融合実験の際のセリフです。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、このセリフは2回登場しました。
1回目は、高速道路での戦いのときです。
2回目は、自由の女神でのシーンですが、
Doctor Octopus: The power of the sun… Peter Parker (Tobey Maguire): …in the palm of your hand.
と分けて発言されていました。
後半はピーターが言っているので、my hand ではなく your hand ですが、より印象に残るシーンですね。
You know, I’m something of a scientist myself.
You know, I’m something of a scientist myself. 私も科学をやってる
サム・ライミ版『スパイダーマン』で、ノーマン・オズボーンが、ピーターと初対面のときに言ったセリフです。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ノーマンが捕らえられた後に、手を貸すと言ってくれる場面でのセリフでした。
*sómething of a … ⦅略式⦆[通例肯定文で] ちょっとした…; かなりの… 引用:ジーニアス英和大辞典
“something of a scientist” で「ちょっとした科学者」ですね。
もちろん、ノーマン自身は、ちょっとしたどころか、すごい科学者なのですが…
With great power comes great responsibility.
With great power comes great responsibility. 大いなる力には、大いなる責任が伴う
スパイダーマンといえばこのセリフを思い浮かべる人は、多いのではないでしょうか。
サム・ライミ版『スパイダーマン』でも、ベンおじさんがピーターに言うセリフとしてあまりにも有名です。
英語の語順は、倒置が起きている形ですね。
With great power でひとかたまり、comes が動詞で、great responsibility が主語ですね。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、メイおばさんがこのように言っていました。
With great power there must also come great responsibility.
スパイダーマンのコミックでは、むしろこちらの表現の方が最初に出てきていたようです。
参考:大いなる力には、大いなる責任が伴う – Wikipedia
また、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、3人のピーターが初めて揃ったときに、
Peter Parker (Tom Holland): She told me that with great power… Peter Parker (Tobey Maguire): …comes great responsibility.
というように、分かれて発言されています。
大切な言葉を異なるピーターが共有する、とても素敵なシーンです。
My back.
サム・ライミ版『スパイダーマン2』で、スパイダーマンとしての力を失ったピーターが、建物の上から地上に落ちるシーンです。
I’m back! I’m back! My back… Oh, my back…
I’m back! は力が戻ったということですが、実際には地上に落ちてしまいました。
My back. は背中が痛いということですね。
back を二つの意味で使っている言葉遊びがなされています。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、トビー・マグワイア演じるピーターが、アンドリュー・ガーフィールド演じるピーターに、背中を伸ばしてもらうシーンで、このセリフが登場しました。
My back.
知っていると、なお楽しめる場面ですね。
Trying to do better.
サム・ライミ版『スパイダーマン2』では、ピーターとドクター・オクトパスが初対面のときに、
Doctor Octopus: Tells me you’re brilliant. He also tells me you’re lazy. 優秀だと聞いてる だが なまけ者だと Peter: Trying to do better. そんな…
というやり取りをしていました。
ちなみに、「そんな…」という翻訳は字幕版で、吹替版では「反省してます」となっていました。
意味としては、「頑張っています」「努力しています」のような感じでしょう。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、終盤、トビー・マグワイア演じるピーターとドクター・オクトパスが顔を合わせて、
Doctor Octopus: How are you? Peter: Trying to do better.
と言っていました。
同じセリフですが、印象はだいぶ異なりますね。ドクター・オクトパスの笑顔も温かいものでした。
このセリフこそまさに、英語で味わいたいものです。
日本語の翻訳のみでは分からない発見がありますね。
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