【天気の子】「あの夏の日、あの空の上で僕たちは、世界の形を変えてしまったんだ。」は英語で?

『天気の子』のセリフを英語でどのように言うか知りたい! 『天気の子』で楽しく英語学習をしたい!

という方に、『天気の子』の英語吹き替え版のセリフを紹介します。
また、英語のセリフを用いて英語学習をしていきます。

英語学習の難易度は、中学英語発展レベル〜高校英語基本レベルが目安です。

日本語スクリプト

今回は、『天気の子』の冒頭のセリフを扱います。

帆高: これは僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語だ。 それは、まるで光の水たまりのようで、気づけば、彼女は病院から駆け出していた。 思わず強く願いながら、彼女は鳥居をくぐった。 陽菜: 魚? 帆高: あの景色、あの日見たことは全部夢だったんじゃないかと、今では思う。 でも夢じゃないんだ。 あの夏の日、あの空の上で僕たちは、世界の形を変えてしまったんだ。

英語のセリフは、『天気の子』の英語吹き替え版から引用しました。

英語スクリプト

英語のセリフはこちら。

Hodaka: This story is one that only she and I can tell. It is the story of the secret of this world. It was just there, like a pool of light. Without even thinking, she ran out of the hospital. Praying with all her heart, she crossed the shrine gate. Hina: Are those fish? Hodaka: Even now, I wonder if everything I saw that day was all just a dream. But I know it wasn’t. On that summer day, up in that sky, we changed the shape of the world.

それでは、一つずつ見ていきましょう。

これは僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語だ。

This story is one that only she and I can tell. It is the story of the secret of this world.

記念すべき、最初のセリフです。
英語では2つの文に分かれています。

This story is one と言ってから、that only she and I can tell と説明しています。
one は「一つのもの」。ここでは story ですね。
どんな one かというと、関係代名詞の that を使って、
「彼女と私だけが知っている」と説明します。

ただの she and I ではなく、only she and I 、彼女と私「だけ」と限定しています。
she and I という語順も大切ですね。I and she とは言いません。

「知っている」に tell を使っています。
言うことができるということは、知っている、ということですね。

それは、まるで光の水たまりのようで、気づけば、彼女は病院から駆け出していた。

It was just there, like a pool of light. Without even thinking, she ran out of the hospital.

日本語でも「それ」と言っていますが、英語では it ですね。
映像を見れば、空から差す光のことだとわかります。

「光の水たまり」という綺麗な表現は、 a pool of light と訳されています。
「水たまり」は pool なんですね。puddle という単語もありますが、やや汚いイメージでしょうか。

without even thinking 、「考えもせずに」ということですね。

ran と普通の過去形が使われていますが、日本語は「駆け出していた」です。
この辺りは好みの問題ですが、私は「駆け出していた」の方が、はやる気持ちを感じられて好きです。

思わず強く願いながら、彼女は鳥居をくぐった。

Praying with all her heart, she crossed the shrine gate.

分詞構文と言うとお堅い文法事項に思えますが、
このように実際に使われていると、身近なものに感じますね。

play ではなく、pray(祈る)です。
with all one’s heart で「心を込めて」ということですね。

「くぐる」は cross と訳されています。
「鳥居」は shrine gate となっています。なるほど、確かにわかりやすいですね。
外国の方が、ビルの屋上にある鳥居を見たら、どう思うのでしょうか。
パッとイメージできるのでしょうか?
shrine という用語を用いているのは、説明の意味でも大事ですね。

魚?

Are those fish?

日本語に比べて、長いセリフに感じますが、
「さ・か・な」で音が3つあります。
「Are・those・fish」も音が3つですね。
ほぼ同じリズムで、映像の口の動きにもぴったり当てはまります。

あの景色、あの日見たことは全部夢だったんじゃないかと、今では思う。

Even now, I wonder if everything I saw that day was all just a dream.

日本語は「今では」ですが、英語は even now、「今でも」「今でさえ」というニュアンスです。

「景色」という言葉も、英語では削られていますね。

wonder は学校英語らしくて良いですね。「〜ではないかと思う」「〜かしら」です。
if から後ろが間接疑問になっています。

everything I saw で「私が見たすべて」。

that day は前置詞がありませんね。
もちろん on that day と言うこともできますが、この on は省略できるようです。

every は単数扱いですから、 was も a dream も単数で受けていますね。

(on) the following day
その次の日
that, the following, the next, the previous を伴う場合、on はしばしば省略される

でも夢じゃないんだ。

But I know it wasn’t.

英語らしい省略ですね。
もちろん、it wasn’t a dream です。

あの夏の日、あの空の上で僕たちは、世界の形を変えてしまったんだ。

On that summer day, up in that sky, we changed the shape of the world.

今度は on が使われていますね。

up in that sky も英語らしくて良いですね。
up(上)と言ってから、in that sky(あの空の中)と説明します。

実際の音声を聞くと、
we changed … the shape of the world
のように、かなり溜めが入ります。
この溜めの時間が素敵です。

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