2020年1月6日、『天気の子』英語吹き替え版の予告が公開されました。
2020年1月15日・16日に先行上映、1月17日に全米公開です。
本記事では、『天気の子』英語吹き替え版の予告のセリフを紹介し、英語学習をしていきます。
作品のネタバレを含みます。 日本語、英語にかかわらず、映画本編を未視聴の方はご注意ください。
- 『天気の子』英語吹き替え版の予告のセリフ
- 陽菜さん、約束しようよ。ずっと一緒だ。
- 先ほど、東京都に大雨特別警報が発表されました。
- この雨が止んでほしいって思う?
- ねえ、それってどういう…
- ねえ、今から晴れるよ。
- 彼女は本当に100%の晴れ女だった。
- この少年について話を聞かせていただけますか。
- 止まりなさい!
- どうしよう。私たち、バラバラにされちゃう!
- 一緒に逃げよう!
- でも注意しないと。
- 天気の巫女には、悲しい運命があってのう。
- 陽菜さん、約束しようよ。ずっと一緒だ。
- やっぱ、青空って良いよなあ。
- つかまって!
- 打たせないでくれよ。
- 陽菜!
- でも、君が私の意味を見つけてくれて。君に会えて良かった。だから、泣かないで、穂高。
- もう大人になれよ、少年。
- 俺はただ、もう一度あの人に、会いたいんだ!
- 陽菜さんどこ?
『天気の子』英語吹き替え版の予告のセリフ
陽菜さん、約束しようよ。ずっと一緒だ。
Hodaka: Let’s make a promise to each other, to always be together.
to each other ですから、「お互いへの約束」ですね。
a promise to always be together とつながります。
promise を to 不定詞のかたまりが説明しています。
「to + 動詞の原形」ですが、be動詞の前に always が置かれています。
先ほど、東京都に大雨特別警報が発表されました。
A special heavy rain advisory has just been issued in the Tokyo area.
advisory : 注意報
issue: 〜を出す、発する
なかなか難しい単語ですね。
issue は名詞だと「問題」「発行、発布」など。
動詞だと「出す、発する、発行する、出版する、公布する」などです。
「外に出る」というイメージですね。
has been issued と、現在完了の受け身になっています。
just ですから、ちょうど出されて、現在も、ということです。
この雨が止んでほしいって思う?
Hina: Would you like the rain to stop?
「would like 人 to 動詞の原形」の形です。
ねえ、それってどういう…
Hodaka: What do you mean by …
“What do you mean by that?” はよく使う表現ですね。
ねえ、今から晴れるよ。
Hina: It’s gonna clear up.
作品を代表する有名な台詞ですね。
clear はここでは動詞で、「晴れる」ということですね。
彼女は本当に100%の晴れ女だった。
Hodaka: She really was the sunshine girl.
「晴れ男」や「晴れ女」というのは、日本特有の発想でしょうか。
少し調べてみましたが、英語ではあまり言わないようですね。
ここでは sunshine girl と訳しています。
参考 雨の日が楽しくなる、ツウっぽい「英語表現」 「晴れ男」「雨女」を英語で説明できますか?
この少年について話を聞かせていただけますか。
Takai: What do you know about the boy in the video?
予告を見ていると、高井刑事が陽菜の家に来たときのセリフのように思えてしまいますが、実際はスカウトマン木村へのセリフです。
止まりなさい!
Stop!
警官のセリフです。「先輩」の出番ですね。
どうしよう。私たち、バラバラにされちゃう!
Hina: What do I do? They’re going to separate us!
separate ですから、「引き離す、分ける」ということですね。
一緒に逃げよう!
Hodaka: Let’s run away!
逃げましょう。
でも注意しないと。
One must be careful.
予告は見せ方がうまいですね。
穂高と夏美が「100%の晴れ女」について取材をするシーンの、占いおババのセリフで、劇中では序盤です。
one は人を表す one で良いでしょう。
天気の巫女には、悲しい運命があってのう。
A tragic fate awaits the weather maiden.
神主さんが「天気の巫女」について話すシーンのセリフです。
英語では「悲しい運命が天気の巫女を待ち受ける」となっています。
英語らしい、かっこいい訳ですね。
tragic : 悲惨な、悲劇の
fate : 運命
await : 〜を待つ、待ち受ける
maiden : おとめ、少女、処女
tragedy が「悲しい事件、惨事」「悲劇」で、tragic はそれの形容詞です。
await は wait for より堅い言葉です。
重たい話にぴったりの単語ですね。
陽菜さん、約束しようよ。ずっと一緒だ。
Hodaka: Let’s make a promise to each other, to always be together.
予告冒頭の繰り返しです。
やっぱ、青空って良いよなあ。
Keisuke: There’s nothing more gorgeous than a beautiful clear sky.
須賀さんです。
「青空より素敵なものはない」ということですね。
nothing の後ろに more gorgeous と、形容詞を置いています。
学習者にとっては、「比較」の最上級の書き換えとして、良い文ですね。
つかまって!
Natsumi: Hold on tight!
夏美が穂高をバイクに乗せているシーンです。
hold on : 持ちこたえる
tight : 堅く、しっかりと
打たせないでくれよ。
Takai: I don’t want to shoot you!
英語では、「打ちたくない」ということですね。
日本語を直訳すると、”Don’t make me shoot you!” という感じでしょうか。
陽菜!
Hodaka: Hina!
ここが日本語と英語の最大の違いですね。
日本語では、「陽菜さん」から「陽菜」と呼び方が変わるところで、感動が生まれます。
一方、英語吹き替えはおそらく一貫して “Hina” だと思います。
日本語のアニメの字幕では、”-san” と付けるのをよく見かけます。
『天気の子』の字幕も “Hina-san” とやっても良さそうですが、”Hina” で統一しているようです。
字幕ですと音声は日本語ですので、さん付けに理解がある方だったら、日本語話者以外でも感じるものがあるのかもしれません。
吹き替えはどう受け止められるのでしょうか。楽しみです。
でも、君が私の意味を見つけてくれて。君に会えて良かった。だから、泣かないで、穂高。
Hina: You helped me find a reason to live. I’m really glad I met you. So please don’t cry, Hodaka.
「help 人 (to) 動詞の原形」です。
学習者はぜひ、help を辞書で引き、help の使い方を確認しましょう。
英語では「私が生きる意味を見つけるのを手伝ってくれた」となっています。
「私の意味」より、具体的な表現になっていますね。
もう大人になれよ、少年。
Keisuke: Time to grow up, little man.
これも印象的なセリフです。
「大人になる」を grow up 、「少年」を little man と訳しています。
俺はただ、もう一度あの人に、会いたいんだ!
Hodaka: I need to see her again! Even if it’s just once!
even if : たとえ〜でも
need は「必要である」です。
そして、「たとえ一回でも」ですから、必死さが伝わります。
陽菜さんどこ?
Hodaka: Hina? Where are you?
『君の名は。』は “Who are you?” でしたが、こちらは “Where are you?” です。
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