『天気の子』英語吹き替えで名言・セリフまとめ

映画『天気の子』英語吹き替え版の名言・セリフを紹介します。

  1. これは 僕と彼女だけが知っている 世界の秘密についての物語だ
  2. あの夏の日 あの空の上で僕たちは 世界の形を変えてしまったんだ
  3. 東京って怖え…。
  4. 僕の16年の人生であれが一番おいしい夕食だったと思う
  5. 君 家出少年でしょ。
  6. ねえ 今から晴れるよ。
  7. 人の心って不思議だ。例えば 朝 窓の外が晴れているだけで元気になれてしまう。空が青いだけで生きていてよかったって思えたり 隣にいる誰かをもっと愛おしく思えたりする。
  8. 彼女は本当に100%の晴れ女だった!
  9. それはまるで街が華やかな服に着替えていくかのようだった。僕はなんて素敵な世界に生まれてきたんだろう。そう思えた。
  10. ただの空模様にこんなにも気持ちは動くんだ。人の心は空に繋がっているんだと僕は初めて知った。
  11. 私 好きだな。この仕事。晴れ女の仕事。
  12. 私ね 自分の役割みたいなものがやっとわかった。
  13. 天気って不思議だ。ただの空模様にこんなにも気持ちを動かされてしまう。心を陽菜さんに動かされてしまう。
  14. もう大人になれよ 少年。
  15. 2分がうまいんだよ。知らないの?
  16. もしも神様がいるのならばお願いです。もう十分です。もう大丈夫です。僕たちはなんとかやっていけます。だからこれ以上僕たちに何も足さず 僕たちから何も引かないでください。神様 お願いです。僕たちをずっとこのままでいさせてください。
  17. ねぇ…。穂高はさ この雨がやんでほしいって思う?
  18. ごめん…ごめん!ごめん!陽菜さん ごめん!晴れ女なんかやらせて 陽菜さん1人に全部全部背負わせて!
  19. 陽菜さんの所に行かせてくれよ!
  20. ほっといてくれよ!なんで邪魔すんだよ!みんな何も知らないで…。知らないふりして!俺はただもう一度あの人に…会いたいんだ!
  21. もう二度と晴れなくたっていい!青空よりも俺は陽菜がいい!天気なんて狂ったままでいいんだ!!
  22. 自分のために願って 陽菜。
  23. まあ気にすんなよ 青年。世界なんてさ どうせ元々狂ってんだから。
  24. 違う!やっぱり違う!あの時 僕は…僕たちは確かに世界を変えたんだ!僕は選んだんだ!あの人を…この世界を…ここで生きていく事を!
  25. 陽菜さん 僕たちはきっと…大丈夫だ!

これは 僕と彼女だけが知っている 世界の秘密についての物語だ

これは 僕と彼女だけが知っている 世界の秘密についての物語だ This story is one that only she and I can tell. It is the story of the secret of this world.

冒頭の穂高のモノローグです。
英語は2文に分かれています。

one と代名詞が使われていますね。
日本語の「知っている」の部分は、英語では tell が使われています。

あの夏の日 あの空の上で僕たちは 世界の形を変えてしまったんだ

あの夏の日 あの空の上で僕たちは 世界の形を変えてしまったんだ On that summer day, up in that sky, we changed the shape of the world.

こちらも、冒頭の穂高のモノローグから。
『天気の子』のロゴが出るところです。

up in that sky は英語らしい表現ですね。
英語吹き替えを聞くと、we changed の後に間を置いて、shape of the world と続けています。
間の取り方が素敵です。

東京って怖え…。

東京って怖え…。 Tokyo sure is scary.

穂高が船で須賀さんにたかられたときのセリフです。

sure の位置がポイントですね。
副詞で「確かに」「本当に」の意味です。

僕の16年の人生であれが一番おいしい夕食だったと思う

僕の16年の人生であれが一番おいしい夕食だったと思う I think that was the most delicious dinner I’ve had in all 16 years of my life.

穂高が陽菜からハンバーガーをもらったときのセリフです。
心がほっこりする、印象に残るシーンです。

シンプルな英語で表現できるのが良いですね。

君 家出少年でしょ。

君 家出少年でしょ。 Let me guess–you ran away from home?

廃ビルで、陽菜が穂高に言うセリフです。

guess は「推測する」ですから、Let me guess で「当てようか」という感じですね。
日本語は「家出少年」と名詞ですが、英語は ran away from home と動詞で表現されています。

ねえ 今から晴れるよ。

ねえ 今から晴れるよ。 Watch. It’s gonna clear up.

廃ビルの屋上での、陽菜のセリフです。
作品を代表するセリフの一つですね。

clear は自動詞で「晴れる」の意味があります。

人の心って不思議だ。例えば 朝 窓の外が晴れているだけで元気になれてしまう。空が青いだけで生きていてよかったって思えたり 隣にいる誰かをもっと愛おしく思えたりする。

人の心って 不思議だ 例えば 朝 窓の外が晴れているだけで 元気になれてしまう 空が青いだけで 生きていてよかったって思えたり 隣にいる誰かをもっと愛おしく思えたりする The human mind works in mysterious ways. Sometimes, you just need to see the sun shining in the morning to feel energized. A blue sky can make you feel happy that you’re alive. It makes you feel more in love with that someone special by your side.

晴れ女の仕事を次々とこなす陽菜たち。
主題歌『祝祭』が流れるシーンの穂高のモノローグです。

英語と日本語で、同じことを言っていても、表現方法がやや異なるのが良いですね。
たとえば、人の心は不思議だ、ではなく、work(機能する)という動詞を使っています。
元気になれてしまう、ではなく、just need to see(見るだけでよい)と言っています。

ところで… すみません、feel more in love with that の that の意味、文法がよく分かりませんでした。 that なしで、feel more in love with someone special by your side で意味が通ると思ったのですが… お分かりの方、ぜひコメントいただけたら幸いです。

彼女は本当に100%の晴れ女だった!

彼女は本当に100%の晴れ女だった! She was 100% a real-life sunshine girl!

同じく、主題歌『祝祭』が流れるシーンの穂高のモノローグから。

real-life(現実の)という単語が良いですね。
「晴れ女」に直接当たる英語は無いらしいですが、ここでは sunshine girl と訳されています。

それはまるで街が華やかな服に着替えていくかのようだった。僕はなんて素敵な世界に生まれてきたんだろう。そう思えた。

それは まるで 街が華やかな服に着替えていくかのようだった 僕は なんて素敵な世界に生まれてきたんだろう そう思えた It was like the whole city was putting its best foot forward. It made me think… what a wonderful world I was born into.

こちらも、主題歌『祝祭』が流れるシーンの穂高のモノローグです。
ビルが、街が、太陽に照らされる映像と、音楽がマッチした、印象的なシーンです。

日本語でも「街が華やかな服に着替えていくかのようだった」と詩的に語られていますが、
英語吹き替えでは put one’s best foot forward という表現が使われています。
「一番よい姿を見せようとする」という意味のようです。

ただの空模様にこんなにも気持ちは動くんだ。人の心は空に繋がっているんだと僕は初めて知った。

ただの空模様にこんなにも気持ちは動くんだ 人の心は空に繋がっているんだと 僕は初めて知った It’s amazing how a simple thing like the weather can affect our moods. That was when I realized for the first time just how much the human heart is connected to the sky.

主題歌『祝祭』のシーンでの、穂高のモノローグは続きます。

「ただの」という日本語を、 a simple thing like the weather と表現しています。
affect という他動詞が使われているのも、英語らしくて良いですね。

ところで… ここの That was の That が、私には How に聞こえてしまいます…困り物ですね。

私 好きだな。この仕事。晴れ女の仕事。

私 好きだな。 この仕事。晴れ女の仕事。 I think that I’m in love. This job, the sunshine girl.

花火大会を晴れにした陽菜が、高層ビルの屋上で、穂高に伝える言葉です。

「好き」を like と訳すと、目的語が必要になりますが、
I’m in love とすることで、「好き」の対象を次の文で言うことができます。
日本語の語順が、英語に上手に訳されているのが素敵ですね。

私ね 自分の役割みたいなものがやっとわかった。

私ね 自分の役割みたいなものが やっと わかった。 It’s like, for the first time in my life, I’ve found a purpose.

同じく、花火大会の高層ビルの屋上で、陽菜が穂高に言うセリフです。

「役割みたいなもの」という日本語に対して、英語では文全体に対して It’s like とぼかしていますね。
for the first time のことに I’ve found と現在完了が使われているのも押さえておきたいです。

天気って不思議だ。ただの空模様にこんなにも気持ちを動かされてしまう。心を陽菜さんに動かされてしまう。

天気って 不思議だ ただの空模様に こんなにも気持ちを動かされてしまう 心を 陽菜さんに動かされてしまう Weather is such a mystery. Seeing a beautiful sky can really make you feel things. Just like Hina. She really makes me feel things.

花火を見ながらの、穂高のモノローグです。

日本語の「気持ちを動かされてしまう」、「心を動かされてしまう」に対し、
英語では SVOC の make が使われていて、feel things と繰り返していますね。

もう大人になれよ 少年。

もう大人になれよ 少年。 Time to grow up, little man. Got it?

陽菜の家に警察が来た後に、須賀さんが車の中で穂高に言うセリフです。

少年は little man と訳されています。

日本語オリジナルの口パクに合わせるためでもありますが、
Got it? という表現はぴったりですね。

2分がうまいんだよ。知らないの?

2分がうまいんだよ。知らないの? It tastes better this way–al dente.

穂高たちが、ホテルでカップヌードルを食べるシーンです。
CMの影響で、もしかしたら一番有名なセリフかもしれません(笑)

英語吹き替えのセリフには、2分という要素は無いですね。
カップヌードルは3分という共通認識は、英語圏にもあるのでしょうか。
英語吹き替えでは「アルデンテ」となっています。
ラーメンで「アルデンテ」とは…ちょっと面白いですね。

もしも神様がいるのならばお願いです。もう十分です。もう大丈夫です。僕たちはなんとかやっていけます。だからこれ以上僕たちに何も足さず 僕たちから何も引かないでください。神様 お願いです。僕たちをずっとこのままでいさせてください。

もしも 神様がいるのならば お願いです もう十分です もう大丈夫です 僕たちは なんとかやっていけます だから これ以上 僕たちに何も足さず 僕たちから 何も引かないでください 神様 お願いです 僕たちを ずっと このままでいさせてください God, if you really exist, then I beg you. This is more than enough. We don’t need anything else. We’ll manage somehow. So, please, don’t throw anything more at us, but don’t take anything more from us, either. I’m begging you. Please, God, let us stay like this. Together, forever and ever.

ホテルでの、穂高のモノローグです。

「僕たちに何も足さず 僕たちから 何も引かないで」はオリジナルの日本語でも対になっている表現ですが、
英語吹き替えでも、”don’t throw anything more at us, but don’t take anything more from us” と綺麗に表現されています。

ねぇ…。穂高はさ この雨がやんでほしいって思う?

ねぇ…。 穂高はさ この雨がやんでほしいって思う? Hey. Can I ask you something? Would you like the rain to stop?

ホテルのベッドの上で、陽菜が穂高に尋ねるセリフです。

「would like O to 動詞の原形」という、シンプルな英語で表現できるのですね。
O の部分は「人」で覚えることも多いかと思いますが、ここでは the rain です。
物を置くができるのもポイントですね。

ごめん…ごめん!ごめん!陽菜さん ごめん!晴れ女なんかやらせて 陽菜さん1人に全部全部背負わせて!

ごめん…。ごめん! ごめん! 陽菜さん ごめん! 晴れ女なんかやらせて 陽菜さん1人に 全部 全部 背負わせて! I’m sorry. I’m sorry, I’m sorry. I’m so sorry, Hina! I made you do that sunshine girl job, but in the end, you were the one who had to deal with the consequences.

警察から逃げ出した穂高が、線路を走るシーンです。

「全部背負う」を deal with the consequences と訳しています。
consequence は「結果、成り行き」です。

ちなみに… 結構早口なので、聞き取るのが難しいなと感じました。 ここが一発で聞き取れる方は確かなリスニング力をお持ちだと思います。

陽菜さんの所に行かせてくれよ!

陽菜さんの所に行かせてくれよ! Let me go to Hina. I have to see her!

穂高が須賀さんに発砲するシーンです。

「陽菜さんの所に」の口パクに合わせて、”Let me go to Hina.” で区切られています。
オリジナルの映像と、英語吹き替えの音声がマッチして、違和感がなく作られているのが素敵です。

ほっといてくれよ!なんで邪魔すんだよ!みんな何も知らないで…。知らないふりして!俺はただもう一度あの人に…会いたいんだ!

ほっといてくれよ! なんで 邪魔すんだよ! みんな 何も知らないで…。 知らないふりして! 俺は ただ もう一度 あの人に… 会いたいんだ! Why can’t you leave me alone? Why are you standing in my way? You don’t know anything, because you choose to ignore the truth. So, please… All I want is to see her again. I have to see her!

穂高が、須賀さんと、それから駆け付けた警察と対峙するシーンです。

「知らないふりして」の部分が、”because you choose to ignore the truth” となっています。
真実を無視する、知らないふりをすることを選ぶからだ、となっているのが、素敵な訳だと思います。

最後も I have to see her と、have to が使われているのが強力ですね。

もう二度と晴れなくたっていい!青空よりも俺は陽菜がいい!天気なんて狂ったままでいいんだ!!

もう二度と晴れなくたっていい! 青空よりも 俺は陽菜がいい! 天気なんて 狂ったままでいいんだ!! I don’t care if I ever see the sun again. I care about you. I don’t care about blue skies. It’ll be okay. Let the weather stay crazy.

空に行ってしまった陽菜を穂高が助けに行った場面です。
『天気の子』のまさにクライマックスのシーンですね。

ここでも、口の動きを合わせることを重視しているなと感じることができます。
“Let the weather stay crazy.” の crazy のとき、映像は元の日本語の「狂ったままでいいんだ」の「いいん」の部分で、穂高は口を閉じています。
「いいんだ」の「だ」の部分では、”Yeah” に近い叫び声をあげています。

ちなみに、英語字幕版は日本語の直訳に近い訳し方になっています。
興味のある方はこちらの記事をどうぞ。

【天気の子】「青空よりも、俺は陽菜がいい!」は英語で?
『天気の子』を見てボロ泣きしました。 「青空よりも、俺は陽菜がいい!」は英語で? 新海誠監督の映画『天気の子』より、クライマックスの帆高の名セリフを扱います。 もう二度と晴れなくたっていい! 青空よりも、俺は陽菜がいい! 天気なんて、狂った...

自分のために願って 陽菜。

自分のために願って 陽菜。 Pray for yourself… Hina.

穂高が陽菜を空から連れ戻したシーンで、主題歌『グランドエスケープ』が終わった後のセリフです。

英語も日本語と同じですね。

まあ気にすんなよ 青年。世界なんてさ どうせ元々狂ってんだから。

まあ 気にすんなよ 青年。 世界なんてさ どうせ 元々 狂ってんだから。 Don’t sweat the small stuff, big man. The world is crazy. It always has been, always will be.

3年後の東京で、穂高が須賀さんと再会したシーンです。

「もう大人になれよ 少年。」というセリフがありましたが、
今までの「少年」呼びから、ここで「青年」に変わります。
英語でも little man から big man に変わりました。

“Don’t sweat the small stuff.” は決まり文句のようです。
sweat が動詞として使われていますね。
ここでは、「〜を気にする、心配する」くらいの意味です。
「小さいことにくよくよするな」ということですね。(ワカチコ、ワカチコ)

違う!やっぱり違う!あの時 僕は…僕たちは確かに世界を変えたんだ!僕は選んだんだ!あの人を…この世界を…ここで生きていく事を!

違う! やっぱり違う! あの時 僕は… 僕たちは 確かに世界を変えたんだ! 僕は選んだんだ! あの人を… この世界を… ここで生きていく事を! No. They’re wrong. That day, I… No, we changed the world. I made a choice. I chose her. I chose this world, and I choose to live in it!

3年後の東京で、陽菜を見つけた穂高のモノローグです。
映画の冒頭で「世界の形を変えてしまったんだ」と言っていましたが、
ここで回収されるわけですね。好きです。

「僕は… 僕たちは」のところは、英語では “I… No, we” と No が入っています。
英語吹き替え版でも、短い文が並べられていて、勢いがあります。

陽菜さん 僕たちはきっと…大丈夫だ!

陽菜さん 僕たちは きっと… 大丈夫だ! Yeah, I’m fine. You know what, Hina? We’re gonna be all right.

エンディングに入る前の、穂高のモノローグです。
ここから主題歌『大丈夫』につながります。

日本語は「きっと…」で溜めがありますが、
英語吹き替えでも “You know what, Hina?” で溜めを作られています。
最後まで、口の動きに合わせた翻訳が丁寧に当てられています。

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