『君の名は。』の英語吹き替え版のセリフを扱い、英語学習をしながら、日本語と英語の違いを楽しんでいきます。
「あの日、星が降った日。それはまるで、夢の景色のように、ただひたすらに美しい眺めだった。」は英語で?
この記事では、『君の名は。』のこちらのセリフを扱います。
瀧: あの日、星が降った日。それはまるで… 三葉: …まるで、夢の景色のように、ただひたすらに… 瀧 & 三葉: …美しい眺めだった。
映画の冒頭のセリフです。
では早速、こちらのセリフを英語ではどう言うのか、見ていきましょう。
Taki: The day a star fell. It was almost like … Mitsuha: … like seeing something out of a dream. Nothing more or less … Taki & Mitsuha: … than a breathtaking view.
新海誠監督らしい区切りのある日本語が、うまく訳されていますね。
ここからは、英語の文法、単語、表現などを見ていきます。
少し区切りが多いので、見やすいように、ここでは便宜上、以下の文章で扱います。
The day a star fell. It was almost like seeing something out of a dream. Nothing more or less than a breathtaking view.
ちなみにこの文章も、実際に劇中でも映画後半で、瀧の一人のセリフとして登場します。
それでは、英語の表現を見ていきましょう。
あの日、星が降った日
The day a star fell.
The day (when) a star fell. というように、関係副詞の when の省略が省略されていると考えて良いでしょう。
「星が落ちた(降った)日」ということですね。
それはまるで、夢の景色のように
It was almost like seeing something out of a dream.
It was almost like 〜 で、「それはほとんど〜のようだった」ですね。
like は「〜のような」という前置詞です。
前置詞の後ろに動詞を置くときは、不定詞ではなく動名詞ですね。
like の後ろに seeing … と続きます。
something out of a dream は難しいですね。
「夢から出てきたようなもの」というイメージで、「夢のようなもの」ですね。
seeing something out of a dream ですから、「夢のようなものを見ていること」です。
ただひたすらに美しい眺めだった
Nothing more or less than a breathtaking view.
breathtaking : 息をのむような
breathtaking で一語の形容詞です。
「breath を taking するような」、つまり、「息をのむような」ですね。
than a breathtaking view で、「息をのむような眺め」ですね。
nothing more or less than 〜「まさに〜、〜にすぎない」
書き換えが複数あります。学習者はぜひ辞書を引いておきましょう。
「美しい眺めより more でも less でもないもの」というイメージで、「まさに美しい眺め」ということですね。
おわりに
印象的なセリフですので、日本語のセリフを覚えている方もいらっしゃるでしょう。
すでに日本語で覚えているセリフなら、英語も覚えてしまうと、使いこなせる表現ができてお得ですね。
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