漫画『名探偵コナン』第34巻「西の名探偵vs.英語教師」より服部平次の英語のセリフを見ていきます。
英語の文法や単語を確認しながら、日本語との違いを楽しみましょう。
I wasn’t PRETENDING not to be able to speak English… Did silence work better than your funnily disguised Japanese? (喋られへん振りしてるつもりはなかったんやけど… 下手な振りしてるあんたの日本語よりよっぽどマシやったやろ?)
I wasn’t PRETENDING not to be able to speak English…
I wasn’t PRETENDING not to be able to speak English… (喋られへん振りしてるつもりはなかったんやけど…)
pretend : [他動詞] 〜のふりをする、〜するふりをする able : [形容詞] 〜することができる、〜する能力がある
pretend は「ふりをする」。「pretend to 動詞の原形」の形で使います。
「to 動詞の原形 …」は不定詞のかたまりですね。
不定詞を否定するときは、to の前に not を置きます。
I wasn’t pretending で「ふりをしていない」。「be動詞 + 動詞のing形」で過去進行形ですね。
どんなふりをしていないかというと、not to be able to speak English(英語を話すことができない)、というふりをしていない、ですね。
Did silence work better than your funnily disguised Japanese?
Did silence work better than your funnily disguised Japanese? (下手な振りしてるあんたの日本語よりよっぽどマシやったやろ?)
アニメ版では初めに but(しかし)が入ります。
silence : [名詞] 沈黙、無言 funnily : [副詞] おかしく、こっけいに disguise : [他動詞] 〜を隠す、偽る
なかなか面白い表現ですね。ゆっくり見ていきましょう。
work を「働く」「仕事をする」という日本語のまま考えていると意味が取りづらいですね。
「silence(沈黙)が work する」とはどういうことでしょうか。
「機能する」「作用する」といった感じですね。
学習者はぜひ work で辞書を引いてみましょう。
Did silence work better は直訳で「沈黙はより良く機能しましたか」ということですね。
何より良いかというと、than以下、
than your funnily disguised Japanese(あなたのおかしく隠された日本語)です。
まず your(あなたの)と言って、funnily disguised(おかしく隠された)と続きます。
your(あなたの)は当然、ジョディ先生のですね。
漫画かアニメをご覧になれば分かりますが、ジョディはFBI捜査官であることの正体を隠していて、日本語が下手なフリをしているのでした。
disguise は「〜を変装させる」「〜を偽装させる」という動詞です。
ここでは disguised と過去分詞になっているので、受け身のニュアンスですね。
「変装させた日本語」だと意味が分かりにくいので、「隠された日本語」「偽った日本語」くらいの意味ですね。
実際には日本語ペラペラであることを隠している、偽っているわけです。
funnily は disguised を説明しています。
ただの disguised ではなくて、funnily に disguised だよ、ということです。
この修飾はなかなか難しいですね。これが口からスラスラ出てくる平次は相当な英語の実力の持ち主です(^_^;)
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