When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth. 「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる」
「シャーロック・ホームズ」の有名なセリフです。
今回は、こちらの文の単語や文法を確認し、意味を見ていきましょう。
難関高校受験〜高校生レベルの「複合関係詞」の学習に非常に役立つ文です。
ちなみに、『名探偵コナン』では、
不可能な物を除外していって残った物が、たとえどんなに信じられなくても、それが真相なんだ
というセリフで出てきますね。
“When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.”の意味
When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.
英語学習者の方は、ぜひ少し時間をとって考えてみてください。
結構難しいと思います。
「複合関係詞」(ここでは whatever と however)の知識が必要ですね。
単語
まず、難しい単語から見ていきましょう。
eliminate :[動詞] 〜を除く、除去する
remain : [動詞](依然として)〜のままである(SVC)
improbable : [形容詞] 起こりそうもない、ありそうもない
次の2つは知っておきたいですね。
impossible : [形容詞] 不可能な
truth : [名詞] 真実
When you have eliminated the impossible,
大きなかたまりから捉えていきましょう。
when は従位接続詞ですから、ここは従属節ですね。
「あなたが不可能なものを取り除いたとき」ですね。
the + 形容詞 : 「形容詞な人々」「形容詞なもの」
the impossible は「不可能なもの」ですね。
when 以下が完了形であるのは見慣れないと難しいですが、「未来代用」という文法がありました。
「時や条件を表す副詞節は、未来のことも現在形で表す」というルールですね。
現在完了も現在形の一部と考え、完了のニュアンスを加えたいときは現在完了にします。
ですから、より正確には「時や条件を表す副詞節は、未来のことも現在(完了)形で表す」ということですね。
whatever remains, however improbable, must be the truth.
複合関係詞の whatever と however が出てきました。
文の構造が掴めるでしょうか。
英語の文には主語と動詞が必ずありますね。
主語はどれでしょう…難しいですね。
では、動詞はどれでしょうか。
助動詞の must がありますね。
must be が動詞です。ということは、the truth はbe動詞の後ろだから補語ですね。
must be the truth「〜は真実に違いない」、100%の強い確信です。
では、「何が?」にあたる主語はどれでしょう。
whatever remains ですね。
意味を捉えましょう。
whatever remains を書き換えると、anything that remains「残るものは何でも」となりますね。
Anything that remains must be the truth.
「残るものは何でも真実に違いない。」
コナンくんの訳に近づいてきましたね。
それでは、however improbable は何でしょう?
この位置にあるということは、どういうことでしょう?
「譲歩節」ですね。
however improbable it may be や however improbable it is のように、主語と動詞を補ってあげるとわかりやすいですね。
「それがどんなにありそうになくても」ということですね。
書き換えは、no matter how improbable です。
関係副詞の譲歩節はもちろん副詞節です。
副詞は文の決まった位置に移動ができますので、主語の後ろのこの面白い位置に入っているということです。
whatever remains, however improbable (it may be [it is]), must be the truth.
「残るものは何でも、それがどんなにありそうになくても、真実に違いない」
完成ですね。
シャーロック・ホームズのセリフはもっと長い!?
実は、シャーロック・ホームズのセリフは本当はもっと長いんです。
How often have I said to you that when you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth?
How often have I said to you that 〜
「〜とあなたに何回言ったか」という意味ですが、「何回言ったらわかるの?」というニュアンスですね。
実際に質問しているわけではありません。
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